全国最年少の夕張新市長

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年収200万円ダウン、市長の給与は月約26万円

 4月24日に行われた統一地方選挙。北海道夕張市長に無所属の新人、元東京都職員・鈴木直道さんが当選した。

 鈴木さんは、夕張市が財政破綻し、財政再生のため東京都から派遣され、職員として約2年、夕張市に勤務。NPO活動などにも積極的に参加。市民の声を総務副大臣に直接届ける活動も続けてきた。

 何より新市長が注目を集めているのは、30歳というその年齢。全国最年少の市長となるからだ。そして、市長としての給与は全国最低レベルの月25万9千円。それまでの年収より約200万円も下がるという。

元上司・石原東京都知事も応援!

 選挙期間中応援に駆け付けた、かつての上司である石原都知事も「人生をかける決心をした志ある若者を、皆さんの手で大きく育てていただきたい」と市民に呼びかけた。

 確かに、全国最年少で政治家としての経験がゼロというプレッシャーと、年収が200万円もダウンしてしまうという状況を前に、悩むのは当然だろう。しかし、地元の若手市民からの要請で立候補を決意。

 当選から一夜明けた25日。
「皆さんの思いに応えていかなければとの緊張感がある。いばらの道であることも自覚しているつもりだ」と毎日新聞の取材に答えている。

 今後は、医療など緊急性の高い課題の解決に取り組むとともに、公約の一つである「地域担当職員制度」の設置を目指すという。

 各地区に配置した担当職員が、それぞれの課題を見つけて解決していくのがこの制度の役割だ。そして、「市民との対話の場を大切にして、身近な存在でいたい」と自らもできる限り地域へ足を運ぶつもりだとも語っている。

買い物難民や医療・教育、雇用対策にどう応えるか

 では、この若き市長に市民たちは何を望んでいるのだろう。毎日新聞(2011/4/25 2:30配信)には、次のような市民の声が掲載されている。

*市内でも過疎化が急激に進む南部地区。破綻前は小さな雑貨店が数軒あったが、現在は酒屋が1軒だけ。バスにも乗れない、車もない買い物難民が増えている現状を見て、地元市民の声を聞いてほしい。(73歳・渡辺芳子さん・独り暮らし)

*市内の公営入浴施設に約14年間勤務。2010年に突然の解雇。ご主人は持病があり働けず、ハローワークに通うものの、すぐには仕事が見つからない。企業を誘致し、働く場を増やしてほしい。(55歳・森恵津子さん)

 こうした市民の切実な声にどこまで対応できるか。若き市長の夕張を思う情熱と行動力に期待したいものだ。

【参考サイト】
●毎日jp「全国最年少市長、一夜明け抱負 北海道夕張市」
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110425k0000e010062000c.html
●毎日jp「『まちの現状を見て』 新市長に望む市民の声」
http://mainichi.jp/hokkaido/news/20110425hog00m010002000c.html

川端真弓。フリーライター/薬膳アドバイザー。埼玉県所沢市在住。1986年に「無理なく無駄なく簡単エコロジー」を合言葉に、子育て中の主婦でも身近にできる環境問題を考えるサークルを発足。以来、無農薬栽培など風土に根差した生き方を模索中。現在は、写真と詞をコラボした新しい感覚のアート「PHOTOEMほちょう調」を広める活動にも携わっている。WEBサイトはこちら

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