僕が僕であるかぎり・・・尾崎豊
脳科学者・茂木健一郎氏が語る尾崎豊
私はオタクというほどではないが、尾崎豊のファンである。本来なら、ライターですし「尾崎さん」とかってお呼びせねばなりませんが、やっぱり「尾崎の歌ってさぁ~」と堂々と呼び捨てにしたくなるのだ。こんな気持ち、ファンなら「うん、うん、そうそう」と分かってくれるはず。
そんな尾崎ファンにとって嬉しい記事が、人気雑誌が集結するWebサイト『X BRAND』に掲載されている。で、どんな内容かと言えば、脳科学者の茂木健一郎氏が語る没後20年の尾崎豊論だ。
出張先のホテルでは、いつもYouTubeで尾崎の歌う姿を見ているという茂木氏。尾崎の歌には、普遍的な心の有り様が綴られているという。だからこそ、万人の心を打ち誰もが「ありがとう」という気持ちになる。
尾崎の歌に出てくる主人公のリアリティ加減が魅力!
尾崎の代表曲『Ⅰ LOVE YOU』や『15の夜』に出てくる主人公のリアリティ加減も、尾崎の魅力だと茂木氏は語っている。
『15の夜』に出てくる盗んだバイクで走り去る少年。『Ⅰ LOVE YOU』に出てくる、きしむベッドの上でやさしさを持ち寄る男女。
もう亡くなってから20年も経つというのに、今でも私たちのそばにいてくれる尾崎豊。決してカッコをつけることのない尾崎の歌。むしろ生きることに矛盾を感じ、どこにもぶつけようのない気持ちと闘っている様が、色濃く迫り共感を呼ぶ。尾崎の歌は、癒しでもあり励ましでも生きる勇気でもある。
負のエネルギーをポジティブに換える白魔術師
茂木氏にとっての尾崎の存在は、「負のエネルギーをポジティブなものに換える白魔術師」だと語っている。
「白魔術師って愛とか美しいものを成就するために使う魔術。その反対の黒魔術は自分の怒りを破壊に結びつけたり、自分の欲望を実現するために使うもの。どうしても黒魔術の方に走っちゃう人が多いと思うんだけど、尾崎さんは白魔術だけを使い続けた人だと思うんです」
う~ん、この記事が掲載されている雑誌『Rolling Stone』(7月号)が読みたくなったゼィ。
【参考サイト】
●X BRAND「LIFESTYLE/僕が僕であるために・・・今、私たちができること」
http://xbrand.yahoo.co.jp/category/lifestyle/6971/1.html
●『Rolling Stone』
http://www.rollingstonejapan.com/?p=6723
ん? 「本誌独占レポート!未公開写真と関係者の証言による20年目の“尾崎イズム”」だって。惹かれるなぁ・・・。
川端真弓。フリーライター/薬膳アドバイザー。埼玉県所沢市在住。1986年に「無理なく無駄なく簡単エコロジー」を合言葉に、子育て中の主婦でも身近にできる環境問題を考えるサークルを発足。以来、無農薬栽培など風土に根差した生き方を模索中。現在は、写真と詞をコラボした新しい感覚のアート「PHOTOEMほちょう調」を広める活動にも携わっている。WEBサイトはこちら