福祉住環境コーディネーター
安全で快適な住まいのコーディネーター
福祉住環境コーディネーターとは、高齢者や障害のある方の住まいを、新築や建て替え、リフォームする際に、安全で快適なバリアフリー住宅にするためのアドバイザーです。
医療・福祉・建築についての幅広い知識が必要な資格で、建築士、ケアマネージャーなどの専門家と連携しながら、依頼主に最も適した住宅改修プランを提案します。
また、福祉・保健施設内の住環境をアドバイスしたり、福祉用具や介護用品、家具に至るまで、どのようなものを選べばいいのか、その利用法と併せてアドバイスしたりします。 高齢化社会を迎える今後、活躍を期待されている資格の一つです。
福祉住環境コーディネーターは民間資格ですが、東京商工会議所が主催しているため準公的資格とみなされる場合もあります。1999年に試験が開始され、これまでに3級合格者が23万人、2級合格者が20万人を超えています。
プラスαの資格取得で広がる可能性
福祉住環境コーディネーターは比較的容易に取得できる資格ですが、この資格単独では求職が少ないのも現状です。求人数はリフォーム・建築分野が一番多く、ついで介護ショップです。
福祉住環境コーディネーターと合わせて取ると有利な資格は、普通自動車免許、ホームヘルパー、福祉用具専門員、建築士などです。
こうしたプラスαの資格を持つことで、より就職が有利になるといえるでしょう。また、中には資格手当の出る会社もありますので、時間を作って資格取得するメリットは大きいといえます。
受験資格
受験資格は特にありません。2級の合格率は60%前後で、半年ほどの学習で受験が可能です。3級と2級の同時併願も可能です。1級の受験資格は2級に合格していることが条件で、合格率も一桁台と難易度が高くなっています。
福祉住環境コーディネーターとして仕事をするには、2級の知識と資格を持っていれば十分通用します。たださい、住宅改修を必要とする理由書の作成業務には、1級の資格が求められます。
参考サイト
●東京商工会議所 検定試験情報 福祉住環境コーディネーター試験
http://www.kentei.org/fukushi/index.html
●資格のことなら資格ガイド 福祉住環境コーディネーター
http://www.tuutenkaku.com/naiyou.kentiku/juukankyou.kentiku.html
●福祉住環境コーディネーター資格・就職の展望
http://orionsite.info/coordinator-shikaku/cat0002/
丸山りん。ライター・SOHO。愛知県豊川市在住。自閉症と軽度知的障害を持つ中2男子と、年子の弟の2児の母。自身も重度のうつ病経験を持ち、9年の闘病を経て回復。無駄を省いた生活、および家族との会話と3匹の猫をこよなく愛し、自他ともに認める「THE おかあちゃん」。息子達の進路に頭を悩ませ、奔走する日々を送っている。