トマトダイエットについて
飯野耀子のベター クォリティ オブ ライフ 第85回
今回は、トマトダイエットについて。
みなさん、こんにちは。
まだまだ寒さはありますが、でも木々をよく見ると若芽が出ていたり、序々に春を感じるシーンもある今日この頃ですね。
さてそんな中、先だってトマトについて魅力的な発表が京都大学からなされました。

食塩無添加がポイント!
なんと!トマトに血液中の脂肪増加を抑える新成分が含まれていることが解ったというニュース。トマトに含まれるリノール酸類似成分が脂肪の燃焼を最も活性化させることが解ったというのです。
その上、一日3杯(1杯あたり約200cc)のトマトジュースでいいというのですから街はもう大騒ぎ!棚という棚から今、トマトジュースが消えているとのこと(笑)
因みに拙著「夜トマトダイエット」ではまだこのことが解明されていなかったので他の効果においてダイエット効果を説いたのですが、今回の発表も加えて、トマトにはたくさんのダイエット効果が期待できます。
例えば!ダイエットを考える際の大敵の1つである炭水化物。ご飯にパン、ケーキそして麺など炭水化物は美味しいものがいっぱい!でも炭水化物に含まれる糖質は血糖値の上昇を高めて、結果的に太りやすい体質になってしまうのが問題・・・なのですが、リコピンと炭水化物を一緒に摂取するとその血糖値の上昇が緩やかになるので太りにくく、痩せやすい体質に改善することが出来るんです。更にリコピンには活性酸素を除去、抑制する働きもありますから代謝の面でもアンチエイジング力があります。またトマトにはメラトニンという快眠効果があるといわれている成分が含まれているので夜飲むことでよりよりよい睡眠が期待でき、結果として成長ホルモンの分泌が促進されますから体内の脂肪分解作用がアップするわけです!
ここに今回の脂肪燃焼活性化の朗報!これはもう、痩せたい人はトマトジュースをガンガン飲むしかありませんね!
ということで私としても市場に早くトマトジュースが戻ってきてくれることを願うばかりです。
因みに一部の報道などでトマトジュースを多量(といっても一日の必要量は600ccなんですけど・・・)に摂取することによる塩分の取りすぎの懸念が言及されていますが、食塩無添加のジュースであれば缶などにプリントされている栄養成分を見ていただければ「食塩相当量0g」となっている商品もあるのでそういった商品を選んでいただければ安心です!因みに食塩相当量というのは食品に含まれるナトリウム量を食塩量に換算したもの。ですからトマトジュースを買う際には「食塩相当量」を確認するようにしてくださいね。
更にトマトジュースにはカリウムが豊富に含まれていますから万が一にも塩分が混ざっていても自ずと体内で調整し、バランスをとってくれる作用ももっているので加塩のものを飲んだとしてもあまり神経質にならなくても大丈夫ですよ。(ただ一日600ccを毎日続けるのであれば無塩タイプがおススメです)
というのでぜひ、トマト料理やトマトジュース、積極的に食生活に取り入れてくださいね!
※上記の理論からダイエットに成功されている方もたくさんいらっしゃいますが、体質や生活習慣などにより効果には個人差があります。
NPO法人日本ハーブ振興協会主席研究員、元AllAbout食育ガイド
myfood.jp元編集長。健康管理士、薬膳料理指導員、
食育指導士など多数の資格を保有。FANCL発芽玄米粥の監修も務める。
著書に『キャロットパワーdeビューティ&ダイエット』(講談社)、
『夜トマトダイエット』(ぶんか社他、台湾版、中国版、韓国版)、
『合格への食卓』(扶桑社)がある。飯野耀子公式サイトはこちら