障害を、絵本で知ろう!
伝えたい大切な気持ちを、どうしたら、分かりやすくシンプルに伝えられるか。
これは地球上に生きる人々すべてが持つ、大切で大きな課題だと思います。
立場や状況、時期など、さまざまな要因にもよりますが、解決方法のひとつに、『ストーリー仕立てで、分かりやすく伝える』があります。
中でも、『絵本』を用いて、伝えたいこと、学ばせたいことなどを表現するのは、とても有益な効果を生むことが実証されています。
例えば、障害についても、それがどのようなものであるか、医療用語や医学的エビデンスだけでは、一般的な暮らしに落とし込んで理解するのが難しい場合も多々あります。
そこで、多くの絵本を紹介している、株式会社絵本ナビでは、障害を知るための『絵本』を取り上げています。
その障害がどういうものであるかをやさしく解説した絵本は、子どもだけではなく、たくさんの大人にも読まれています。
■障害を考える『絵本ナビ』
http://www.ehonnavi.net/special.asp?n=72
『障害(ハンディキャップ)については、知らないとどう接してよいかわからないもの。
誤解から、または無意識に、本人や家族の方を傷つけてしまうことも多いのではないでしょうか。
様々な障害について、理解の助けとなる絵本をピックアップしました。(『絵本ナビ』より)』
■『さっちゃんのて』
先天性四肢欠損という障害を負って生まれたさっちゃんは、傷つきながらも現実をうけいれ、力強く歩き始めます。どれだけ多くの親子がこの物語から力をもらったことでしょうか。■『不思議だね、ADHDのお友達』
忘れ物が多すぎるしょうたくん。
約束をすっぽかすあやかさん。
すぐに人をたたいてしまうこうすけくん。
「わがまま」「らんぼう」だって誤解されやすいけど、ほんとは違うんだね。
ルールをみんなで守れば、けんかも少なくなるね
障害を持たれるお子さんも、絵本を通して知ると、目の前の状態がどうして起こっているのかがスムーズにわかり、彼らの苦悩も共有することができます。
そして、明日をどうやって、ともに生きていければいいかのヒントがつかめます。
また、『さわって楽しめる 点字絵本』もたくさん紹介されています。
生まれてはじめて触れるのが『絵本』である、わたしたち。
大人になった今も、多くのことを教えてくれるんですね。
ライター:野間能子 医療・スポーツ・美容・飲食など、ライフスタイル全般のプランニング、編集・執筆、商品企画などを行う。