あふれる躍動感!金澤翔子さんの書道の世界

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 NHK大河ドラマの題字は、その時代を代表する書家の筆を楽しむことができます。

 堂々と荒々しく、やさしく繊細に・・・。
 物語や主人公に合わせて書かれる書は、大河ドラマの顔として、TV画面だけではなく、書物やパンフレットはじめ、多くの場面に登場します。

 2012年の大河ドラマ『平清盛』の題字を担当されたのが、金澤翔子さんです。

 身体の発達に障害を持たれる、ダウン症児として生まれた金澤さん。
 まわりの方々にあたたかく見守られながら、初動の厳しい修行に挑戦し、今では、見る方の心を取れて離さない、素晴らしい書で、多くの方々に感動を与えてくださっています。

◆建仁寺の書、『風神雷神』
http://www.kenninji.jp/news/?p=98

 建仁寺に納められた『風神雷神』の書は、実物の『風神雷神』の屏風を連想します。
 屏風絵と屏風の書を、真横に並べて拝見すると、まさに風神と雷神が、天を飛翔しているかのような躍動感にあふれた作品です。
 多くの方に、書の素晴らしさと強さ、可能性を教えてくださいます。

 金澤翔子さんは1985年、東京都目黒区生まれ。
 生まれてすぐにダウン症と診断されました。5歳の時、書家であるお母様、金澤泰子氏に師事、厳しい書道をスタートしました。

 10歳には『般若心経』を書き上げ、また、さまざまな書道展へ出品し、若くしてめきめきと才能を開花されていきます。
 今では、多くのファンを持つ、素晴らしい書家として、さまざまな場所で大活躍されています。

 普段の金澤さんは、とても明るく、まわりの方にやさしい人気者。
 さまざまなエピソードとともに、多くの方に愛されています。

 そうした金澤さんの姿が描かれているのが、『希望の筆 ダウン症の書家 金澤翔子物語』(丘修三作 佼成出版社)。

 堂々とした書を書き上げる彼女の素顔を知ると、さらに、彼女のファンになってしまう、素晴らしい方です。

※参考資料:
読売新聞
『希望の筆 ダウン症の書家 金澤翔子物語』(丘修三作 佼成出版社)\1,500

 小学校のかけっこで、転んだ子に手を差しのべ、自分がビリになってしまった翔子さん。夜道を照らしてくれるお月さまに、「ありがとう」と手を合わせる翔子さん。
 奈良の東大寺の大仏さまを、亡くなったお父様だと信じている翔子さん。
 人前で大好きなお母様に「チュー」をしようとして止められていた翔子さん。
 東日本大震災のニュースをテレビで見て、行き先もわからないのにコートをつかんで、助けにいこうとした翔子さん。

――そんな翔子さんのことを、だれもが好きにならずにはいられません。

 翔子さんは現在、26歳。翔子さんが生まれた時、母親の泰子さんは障害を知って絶望しました。でも、翔子さん自身の明るさに照らされるようにして、これまで一歩一歩、あゆんできました。
 そうした翔子さんの純粋さが書に表れているからこそ、たくさんの人に感動を与え、希望を与えているのだと思います。
 平成24年のNHK大河ドラマ「平清盛」の題字は、彼女の書いたものです。
 今後ますます活躍の場を広げてゆきそうな翔子さんの世界に、本書を通じてふれていただければと思います。

ライター:野間能子 医療・スポーツ・美容・飲食など、ライフスタイル全般のプランニング、編集・執筆、商品企画などを行う。

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