農作業トレーニングを加え、 未来に挑戦する、就労サポート Vol. 2
『ひとりひとりのスキルを、自然な形で伸ばしたい』
就労支援センター『ひゅーまにあ上総』は、就労のために、『パソコン訓練』『農作業トレーニング』『食品加工・販売実習』といった、主に3つのサポートを行っています。
今回は、『パソコン訓練』について、ご紹介します。
「パソコンを学ばれる方の中には、初めてマウスをさわる方もいらっしゃれば、すでに、ある程度まで、パソコンを使いこなせる方まで、個人のスキルが全く異なります。
今までの環境で学ばれたことは、そのまま活かしていければと思いますし、逆に、全く初めてパソコンにさわる方も、臆することなく、積極的に挑戦してもらいたいと考えます。
ひとりひとりの技量に応じた、適切な指導を行うことで、よりスムーズな形で、技術が向上できるよう配慮しています」と、旭施設長。
パソコン習得のためには、専門のテキストを使用しています。
主に、『ワード』や『エクセル』といった、デスクワークで必要な基本ソフトを、自分のペースで学ぶことができます。
センター内は、どこからでも見渡せるように、オープンスペースになっています。
分からないところや不明点があれば、教職員のそばに指導を仰ぎに行ったり、気軽に、声をかけたりして、教わることができるため、安心しながら、習得することが可能です。
また、オープンスペースになっているため、多くの方が真剣に学んでいる姿を見られます。その様子を見ることで、自らも、新しい技術を身につけるためのやる気がでます。
実際に企業に勤めた際には、他の方とともに、机を並べてデスクワークを行いますので、実務訓練も兼ねているのです。
もちろん、個人スペースを確保したり、スタッフとの面談ルームを設けるなど、ひとりひとりの体調にあわせた配慮も随時行っています。
就労支援センター『にゅーまにあ上総』には、現在、約24名の方が在籍しています。
職員は約5名なので、ひとりひとりの要望に関して、丁寧に対応することが可能です。
個人の希望に合わせて、電話応対の実施訓練も取り入れています。
信頼できるスタッフが、近くで見守る中、自然な形で、社会経験を積めるよう、さまざまな工夫が行われています。
学校の教室のような堅苦しい雰囲気ではなく、快適な環境で、コミュニケーションスキルも磨いています。
カリキュラムは、午前中は、主に、『パソコン習得』が行われ、午後からは、希望者に対して、『農作業トレーニング』が始まります。
就労トレーニングに、パソコン操作の他に、『農作業トレーニング』をカリキュラムに加えた理由は、就労の可能性を広げるためです。
快適な毎日を、自分らしく過ごすために・・・。
『にゅーまにあ上総』では、さまざまな取り組みが行われています。
次回は、『農作業トレーニング』について、より詳しくご紹介します。
※取材先
就労支援センター ひゅーまにあ上総
http://www.ch-j.jp/class/class_kazusa.html
TEL 0438-38-6582 FAX 0438-38-6586
施設長・就労支援担当
旭 裕悦 様
ライター:野間能子 医療・スポーツ・美容・飲食など、ライフスタイル全般のプランニング、編集・執筆、商品企画などを行う。