ねむの木こども美術館
原画を是非!『ねむの木こども美術館』
健康な方、ハンディを持たれる方、ご高齢の方、若い方が、ともに暮らせる場所・・・。
それが、『ねむの木村』です。
『ねむの木村』は、
・『社会福祉法人 ねむの木福祉会』
・『肢体不自由児療護施設 ねむの木学園』
・『身体障害者療護施設 ねむの木のどかな家』
・『学校法人 ねむの木学園 特別支援学校 ねむの木』
という4つの場所で構成されています。
『ねむの木学園』の近くに、『ねむの木こども美術館』があります。
『ねむの木こども美術館「どんぐり」』の奥には、『ねむの木こども美術館「緑の中」』という、1999年、坂茂氏設計のペーパーハニカム三角格子構造の美術館があります。
2つの建物では、それぞれ、『ねむの木学園』に通う子どもたちの絵を展示しています。
子どもたちの絵は、それはそれはイキイキとしています。
色使い、構図、インパクト、抒情的・・・。
そういった大人が絵を説明するときに使う言葉では表現できないような、初めて見たような絵がたくさん揃っています。
その一部を、ご覧になってみてください。
◆子どもたちの絵
『ねむの木ギャラリー』
http://www.nemunoki.or.jp/gallery/index.html
『ねむの木学園』は、1968年、肢体などに障害をお持ちの子どもたちのための、日本初の養護施設として設立されました。
障害をお持ちの子どもたちや、家庭での養育が難しい子どもたち、通学が困難な子どもたちへの、生活教育を含めた義務教育に取り組んでいます。
施設内には、公立学校の分教場が設置され、義務教育や養護教育を行っています。
ひとりひとりに適した教育を充実させるために、私立ねむの木養護学校(小学部・中学部)を設立。その後、高等部も設置されました。
成人した子どもたちが、引き続き生活し、教育を受けることができるように、肢体不自由児療護施設を設置。国とともに、新しい制度導入も積極的に行っています。
障害をお持ちのすべての子どもたちの才能を信じ、かくれた能力を引き出すべく、個性の尊重と豊かな人間性を培うことを目的に、無学年制の開かれた教育体系を実践しています。
感性と感受性を大切にすることで、集中力を養う教育(集中感覚教育)は、絵画・国語・工芸・音楽・茶道など、パリ市立近代美術館での美術展や、コーラスとダンスにおける芸術祭賞の受賞などに結びついています。
すべての人々に対し、その能力を生かし、人として正しい生活を送ることができるようにするのが福祉ならば、福祉は文化であり、文化は福祉にあるのではないかと『ねむの木学園』は、考えます。
健康な方も、障害をお持ちの方も、互いに助け合いながら、ともに生活することのできる福祉・教育の文化村『ねむの木村』。
文学館・美術館・生徒の実習室としての喫茶店・毛糸屋さん・がらす屋さん・雑貨屋さんなどが出来上がり、1999年「ねむの木村」開村式が行われました。
子どもたちの素晴らしい絵画の数々、是非、原画で鑑賞したいですね。
本当に、素晴らしい作品ばかりです!!
※参考資料:
『ねむの木こども美術館』
http://arc-no.com/arc/sizuoka/sizu-nemu2.htm
ライター:野間能子 医療・スポーツ・美容・飲食など、ライフスタイル全般のプランニング、編集・執筆、商品企画などを行う。