視覚障害者とパソボラの『かけはし』
視覚障害者とパソボラに『かけはし』を!
『パソボラ』という言葉を、聞かれたことはありますでしょうか?
『パソコンボランティア』(略称・パソボラ)は、さまざまな取り組みの中でつくられた言葉であり、パソコンを通じてボランティア活動を行う運動の総称をいいます。
「インターネットに接続ができない」
「障害のため、キーボードやマウスが使えない」
といった、障害をお持ちの方の声に応え、講習会の開催や、自宅を訪問し、パソコンが使えるように手助け(ボランティア活動)を行います。
インターネットなど、ネットワーク上で情報交流するため、エンジニアだけでなく、学生や主婦、また退職した元会社員や、障害をお持ちの方自身など、パソコンを使ったことがある方でならば、だれもが参加できる活動といえるでしょう。
パソコンの普及により、文字やデータの電子化が進み、障害をお持ちの方にとって、新しい可能性が急速に広がっています。
視覚に障害をお持ちの方の場合、パソコンに「音声合成装置」や「点字ディスプレイ」、「スキャナー(画像読込機)」を取り付けると、今までは、読むことができなかったものも、音声や点字で判読できるようになるケースが多くなってきました。
難しいといわれていた日本語も、かなりの精度で、スキャナーで文字情報を読みとることができます。
困難といわれていた、聴覚に障害をお持ちの方と、視覚に障害をお持ちの方による、直接のコミュニケーションも、電子ネットワーク上では簡単にできるようになりました。
また、就職についても、フレックスや在宅勤務、ノマドなど、社会的な就業スタイルの変化も相まって、在宅での仕事の範囲も急速に広がっています。
しかし、パソコンは、自動車の講習と同じように、使いこなすためには、障害をお持ちであるとか、ないとかに関わらず、適度な講習が必要になります。
交通アクセス含め移動の困難が少なく、障害の状況に対する理解やサポートをしっかり受けられる環境が求められています。
そうしたなかで独自の講習の場が切実に求められています。
就業のために必要なスキルは、就業支援サポートを行っている、国からの認可を受けた事業所を受けることをおすすめします。
その入り口として、まずは、パソコンを触ってみたい、使ってみたいというときに、パソコンボランティアのサポートを受けてみてはいかがでしょうか。
『かけはし』では、視覚に障害をお持ちの方のための『パソボラ』情報を発信しています。
さまざまなサポートを受けて、パソコンが気づかせてくれる、豊かな毎日を過ごされてみてはいかがでしょうか。
※参考資料:
・日本障害者協議会「AIGO」
http://www.normanet.ne.jp
・『かけはし』
http://www6.plala.or.jp/kakehasi/
ライター:野間能子 医療・スポーツ・美容・飲食など、ライフスタイル全般のプランニング、編集・執筆、商品企画などを行う。