障害者用防災グッズ
便利がいっぱい『障害者用防災グッズ』
欲しいものがあるとき、まず最初にすることが、インターネットで検索してみることというのは、普通のことになっていますね。
欲しいものの機能、品数、価格、バリエーションなど、さまざまなサイトを検索すると、欲しかった情報にたどり着きます。
販売店まで出向く場合もありますが、ネットで購入することもできる場合が増えてきました。
障害をお持ちの方が、状況によって、なかなか出歩くことが難しい場合、インターネットで購入できると、本当に便利です。
社会福祉法人『日本点字図書館』では、障害をお持ちの方々のために、さまざまな便利グッズをネット販売する『わくわく用具ショップ』を運営しています。
『わくわく用具ショップ』では、障害をお持ちの方の日常生活を、豊かにするものや、緊急のときに必要なものが、数多く揃えられています。
例えば、『白杖・防災ラジオ付き視覚障害者用防災グッズセット』は、『わくわく用具ショップ』が企画・構成した、限定300個の防災グッズセットです。
「視覚障害者が、発災後の3日間をしのぐと共に、しばらく混乱している避難所生活でのストレスをできるだけ減らすこと」をコンセプトにしています。
・視覚障害者用防災メッシュベスト
・首かけ情報ポーチ
・食料
・防寒具
・ウェットティッシュ
・タオル
・救急バンド
・多機能キッチンはさみ など
全25種29点の商品を、リュックサックに詰めました。
『視覚障害者用防災グッズ基本セット』に、『IDケーン』と『防災ラジオ』の両方が付属されたセットです。
首都直下地震や南海トラフ巨大地震の可能性、および、発生時の甚大な被害予測などが報じられています。
防災グッズは、必ず用意しておきたい、必須アイテムといえるでしょう。
視覚に障害をお持ちの方の特有の状況に対処するため、さまざまな災害報告書や、被災地で視覚障害をお持ちの方の支援を行なわれた方から実際に話を聞いて、必要な商品を選定しました。
また、物によっては独自に製作もしています。
『視覚障害者用防災メッシュベスト』は、前面、背面の両方に「目が不自由です。手を貸してください!」と表示されているので、避難する際や避難所で、周りの人たちからサポートを得られやすくなります。
『常用薬や処方箋』、『健康保険証』、『通帳』などのコピーを入れておける、首かけ情報ポーチも用意しています。
25種29点の商品が、リュックサックにコンパクト入っているので、持ち運びが楽です。
付属の『音声取扱説明書』は、同梱商品の使用方法のほか、『災害に備えるアドバイス』や『避難所で必要な支援を受けるための情報』、日本盲人会連合製作の「視覚障害者のための防災・避難マニュアル」も掲載された充実した内容です。
セットに含まれている、首かけ情報ポーチ、視覚障害者用防災メッシュベスト、非常用ビスケット・ビスコ缶は、単品でも販売、また、『非常用トイレ ケアバッグ(便器用)』は、別売りも用意されています。
いざというとき、こうした専門のグッズを準備いると心強いですね。
※参考資料:
『わくわく用具ショップ』
http://yougu.nittento.or.jp
ライター:野間能子 医療・スポーツ・美容・飲食など、ライフスタイル全般のプランニング、編集・執筆、商品企画などを行う。