奈良県障害者芸術祭
アートでつながろう!『奈良県障害者芸術祭』
『奈良県障害者芸術祭 HAPPY SPOT NARA』は、奈良の個性豊かなアーティストたちの芸術祭です。
人と人をつなぐアートの力をいかして「渇きを癒す」空間を、古都のひとつ、『奈良』につくりました。
障害をお持ちのアーティストというよりも、アーティストの中に、障害をお持ちの方がいらっしゃるという感覚で、たぐいまれな才能を集めています。
残念なことに、なかなか、そういった方々の表現が、多くの方の目に触れる機会は多くはありません。
芸術やアートの世界にありがちな権威に執着しないで、名声などにもこだわらず、自分のありのままの姿や想いを、真摯に表現していくような芸術発信を目指しています。
そうしたアートを、同時代に生きる人々が発信する表現として、また、COOL(かっこいい)な表現として、多くの人々に、それぞれの思い思いの美的感覚で楽しんでほしいと願っています。
『奈良県障害者芸術祭 HAPPY SPOT NARA』は、新鮮な感覚で、生まれてくる感動や、生きる意味、幸福に、気づいていただけるよう、アートと社会の新しいあり方を、奈良から提案し続けています。
『奈良県障害者芸術祭 HAPPY SPOT NARA』では、さまざまなイベントを行ってきました。
例えば、『アートリンクプロジェクト』では、表現活動をしたいと願う、奈良県在住の障害をお持ちの方々と、新しい表現を求めるアーティストが出会い、個性と個性のぶつかい合いから生まれる創作活動を行いました。
10組のアートリンクのプロセスと、今まで見たことのない世界が、会場に集まった多くの方々に感動を与えました。
『ブラッシュアート・プロジェクト』では、自分たちの手で墨をすって、自分たちの手で筆をつくるワークショップを行います。
それぞれの持ち味で異なる、十人十色の墨色と、草木などをはじめ、身近な素材でつくる筆から、奥深く、味わいのある作品が生まれました。
アートは、室内で行うものばかりではありません。
『アートキャンプ・ワークス』では、奈良県東吉野村を舞台に、五感で楽しむアートキャンプを開催しました。
自然のなかでくりひろげられる、人間と人間の交流、巨大オブジェ制作など、世の中を身体で受け止め、それを表現する体験を行い、これもひとつの作品として発表されました。
また、日常こそが、アートにあふれていることを再認識するためのイベントが、『Digital Art Museum』です。
「HAPPY SPOT, HAPPY PEOPLE」をテーマに、映像によって、作品とともにその人の存在や日常風景を紹介していきます。
また、作品と動画をシンクロさせた映像空間が、『奈良県障害者芸術祭 HAPPY SPOT NARA』の会場にも現れました。
これからの『奈良県障害者芸術祭 HAPPY SPOT NARA』は、どのようなものになるのでしょうか。
今まで見たことのない視界が広がるようで、なんだか、とてもワクワクします。
奈良県の素晴らしい活動に、これからも注目していきたいですね。
◆芸術祭のお問い合せ/関連企画のお申し込み
HAPPY SPOT NARA事務局
〒630-8044 奈良市六条西3-25-4
財団法人たんぽぽの家 内
Tel.0742-43-7055 Fax.0742-49-5501
E-mail [email protected]
※参考資料:『奈良県障害者芸術祭2013』
http://popo.or.jp/happyspotnara/
ライター:野間能子 医療・スポーツ・美容・飲食など、ライフスタイル全般のプランニング、編集・執筆、商品企画などを行う。