知ることから始めよう!『みんなのメンタルヘルス』

よかったら、シェアして下さい。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

知ることから始めよう!『みんなのメンタルヘルス』

 『発達障害』は、生まれつき脳の発達が通常と違っているために、幼児のうちから症状が現れ、通常の育児ではうまくいかないことが少なくありません。

 成長するにつれ、自分自身のもつ不得手な部分に気づき、生きにくさを感じることがあるかもしれませんが、『発達障害』は「先天的なハンディキャップ」ではなく、「一生発達しない」のでもありません。

 発達の仕方が通常の子どもとは異なりますが、支援のあり方によって、それがハンディキャップとなるのかどうかが決まるといえます。

 家庭環境や教育環境など、様々な外的要因に影響を受けながら、私たちは一生を通して発達しており、『発達障害』の人も環境は同様です。

 『発達障害』の人にも成長とともに改善されていく課題が多くあります。

 例えば、幼い頃は、配慮が受けられず困難な環境の中で成長してきた『発達障害』の人も、周囲からの理解と適切なサポートが得られれば、ライフステージのどの時点にあっても改善への道は見つかるでしょう。

 『発達障害』は、いくつかのタイプに分類されて、自閉症、アスペルガー症候群、注意欠如・多動性障害(ADHD)、学習障害、チック障害などが含まれます。

 生まれつき脳の一部の機能に障害があるという点が共通しており、同じ人に、いくつかのタイプの『発達障害』があることも珍しくありません。

 同じ障害がある人同士でもまったく似ていないように見えることがあり、個人差がとても大きいという点が、『発達障害』の特徴といえるかもしれません。

 国際的診断基準の診断カテゴリー『広汎性発達障害(PDD)』にもほぼ同じく、自閉症、アスペルガー症候群、そのほかの広汎性発達障害が含まれます。

 症状の強さによって、いくつかの診断名に分類されますが、本質的には同じ1つの障害単位だと考えられています。

 相互的な対人関係の障害、コミュニケーションの障害、興味や行動へのこわだりの3つの特徴があります。

Photo by cindywho

 『自閉症スペクトラム障害』は、最近では約100人に1~2人存在するといわれ、男性は女性より数倍多く、家族に何人か存在することもあります。

 発達年齢に見合わないような多動性や衝動性、あるいは不注意などの症状が、7歳までに現れます。

 学童期の子どもには3~7%存在し、男性は女性より数倍多いと報告されています。

 男性の有病率は青年期には低くなりますが、女性の有病率は年齢を重ねても変化しないと報告されています。

 全般的な知的発達には問題がないのに、読む、書く、計算するなど特定の事柄のみがとりわけ難しい状態をいい、有病率は2~10%と見積もられており、読みの困難については、男性が女性より数倍多いと報告されています。

 幼児期に診断された場合は、個別や小さな集団での療育を受けることによって、コミュニケーションの発達を促し、適応力を伸ばすことが期待できます。

 また、療育を経験することにより、新しい場面に対する不安が減り、集団活動に参加する意欲が高まります。

 言葉によるコミュニケーションに頼りすぎず、視覚的な手がかりを増やすなどの環境面の工夫をすれば、子どもの不安が減り、気持ちが安定し、パニックが少なくなることが期待できます。

 早期に診断することは、親が子どもをありのままに理解し、その成長を専門家のサポートとともに見守っていくことに役立ちます。

 自閉症を治す薬はありませんが、睡眠や行動の問題が著しい場合には、薬の服用について医師と相談してみるのもよいかもしれません。

 成人を対象とした『対人技能訓練』や『認知リハビリテーション』を行っている施設は少ないのですが、対人関係上の問題への対処方法を身につけることはできます。

 地域の『発達障害者支援センター』で、『自閉症スペクトラム障害者』を対象にしたグループ活動を行っていることがあるので、一度、問い合わせてみてはいかがでしょうか。

 また、厚生労働省のサイトでも、さまざまな活動や取組が紹介されているので、こちらも参考にされることをおすすめします。

※参考資料:
厚生労働省『みんなのメンタルヘルス』
http://www.mhlw.go.jp/kokoro/index.html

ライター:野間能子 ノーマ・プランニング。医療・スポーツ・美容・飲食など、ライフスタイル全般のプランニング、編集・執筆、商品企画などを行う。

あわせてどうぞ:

よかったら、シェアして下さい。

  • はてなブックマークする
  • あとで読む

フォローする