症状をセルフチェックしてみよう!『大人のADHD』
症状をセルフチェックしてみよう!『大人のADHD』
『大人のADHD』は、大人になってから初めて出現するものではありません。
ADHDとは、注意欠如・多動性障害のことをいいます。
不注意、多動性、衝動性という3つの症状に、子どものころからずっと悩まされており、多くの人は自分なりの工夫や対策を考えて努力していますが、それにもかかわらず、状況が改善せず大人になり、うまく生活することができず困っているのです。
大人になってからADHDと診断される人は、こうしたADHDの症状に子どもの頃からずっと悩まされています。
多くの人は自分なりの工夫や対策を考えて努力していますが、それにもかかわらずなかなか状況が改善されません。
そのため、自分自身を責めたり、本人が怠けている、悪気があってやっている、あるいは親の育て方のせいといった非難や誤解にさらされたり、つらい状況に置かれがちです。
しかし、ADHDは本人の努力不足や、家族のせいではありません。自分の特性を正しく把握し、適切に対応することで、生活を改善していくことができます。
ADHDの治療は、環境調整などの心理社会的治療からはじめ、心理社会的治療の効果や、周囲との状況から判断し、必要であれば薬による治療を組み合わせていきます。
ADHDの症状は、個人によっても違いますし、環境によってもあらわれ方が異なりますが、日常生活の場面ごとにおける、『大人のADHD』の症状のあらわれ方の例をご紹介します。
多動性が原因で起こりやすいこととは・・・。
・会議中あるいは仕事中(授業中あるいは勉強中)に落ち着かず、そわそわしてしまう
・貧乏ゆすりや机を指先で叩くなどのくせがやめられない
・家事をしているときに、別のことに気を取られやすい
・おしゃべりに夢中になって家事を忘れてしまう
・おしゃべりを始めると止まらない
・自分のことばかりしゃべってしまう
衝動性が原因で起こりやすいこととは・・・。
・会議中(授業中)に不用意な発言をしてしまう
・周りに相談せずに、独断で重要なことを決めてしまう
・衝動買いしてしまう
・言いたいことを我慢してイライラする
・衝動的に、人を傷つけるような発言をしてしまう
・ささいなことでもつい叱責してしまう
不注意が原因で起こりやすいこととは・・・。
・会議や仕事(授業や勉強)に集中できない
・仕事(課題)に必要なものをなくしてしまう、忘れる
・仕事(課題)の締め切りに間に合わない
・仕事(課題)を最後まで終えることが難しい
・仕事(課題)でケアレスミスがよくみられる
・部屋が片付けられない
・外出の準備がいつも間に合わない
・家事を効率よくこなせない
・金銭の管理が苦手
・約束の時間にいつも間に合わない
・約束を忘れてしまう
・人の話を集中して聞けない
などが、『大人のADHD』に当てはまります。
日常生活の中で暮らしにくい、人間関係に困難を感じる方は、一度、ADHDチェックを受けてみてはいかがでしょうか。
※参考資料:
ADHD(注意欠如・多動性障害)に関する情報サイト
https://www.adhd.co.jp/
ライター:野間能子 ノーマ・プランニング。医療・スポーツ・美容・飲食など、ライフスタイル全般のプランニング、編集・執筆、商品企画などを行う。