えー、そんな事するの?ドイツ的健康事情
飯野耀子のベター クォリティ オブ ライフ 第144回
今回は、ドイツ的健康事情について!
みなさん、こんにちは♪
連日の熱戦と寝不足もとうとう、ドイツの優勝という形で幕が下りた2014FIFAワールドカップ、いかがでしたか?
個人的にはドイツにはいつもいいゴールキーパーがいるなぁということとブラジルの歴史的敗退の日の試合がとても印象に残っています。世界中の人がおそらくそうだったろうと思いますが、あの3点から5点にかけてのゴールはなんとも言えない不思議な感覚を覚えた時間でした。因みに日本チームについてはシュラスコを食べに行ってたなぁという記憶が一番・・・
さてそんなドイツ、以前、バイエルンにあるハーブ会社の仕事に携わったことがあり、その際にドイツの方から日本同様にドイツにもいろいろと民間療法があったり、医薬品としてのハーブといったお話を伺ったのを思い出しました。
そこでワールドカップ優勝記念(?)ということでちょっと調べてみたところ、おもしろかったものをご紹介しますね。
まずは風邪の時。日本では昔から風邪を引くとたまご酒を飲んだりしますがドイツではホットワインやホットビールを飲むのだそう。ホットワインは日本でも最近ポピュラーですがホットビールというのはビールに冷たさによる切れ味を求める国民としてはちょっと馴染みがない感じですね。人によってはホットワイン同様にシナモンや砂糖を混ぜて温めたりもするそう。簡単な作り方はレンジでチン。500Wで約1分くらい温める感じが美味しいのだそうです。
次にこれも日本人には「えっ?」といった感覚になるのがコーラを使った民間療法。それもお腹を下した際に活用されるのだそうです。日本人の感覚でいうとゲンノウショウコウを飲むような感覚でしょうか?まずコーラを常温の状態でしばらく置いて炭酸を抜き、塩スティック(一般的に市販されているお菓子的なもの)をかじりながら飲むのだそうです。コカ・コーラ自身、最初は薬として販売されていた歴史(※現在とは成分が違います)を思うと間違ってはいない感じがしますが気の抜けたコーラをお腹が辛い時に飲みたいかどうか・・・
それからもうひとつ面白かったのは咳がついてしまった時にたまねぎ茶(スープ?)を飲むというもの。これは単純に玉ねぎをスライスしてお湯で濃い目の汁になるように煮出したものを飲むのだそうです。イギリスの方からも風邪を引いたらたまねぎスープを飲むと聞いたことがあるのでドイツというよりもヨーロッパで昔から馴染みのあるスープなのかもしれません。咳に限定されるわけではありませんが玉ねぎにも体を温める性質があるので、日本人が風邪の引きはじめに生姜湯を飲むのと似ている感じです。
そして最後にこれはちょっと気をつけて摂取を!という話。日本で嗜好品や食品として扱われているハーブのいくつかはドイツでは医薬品として扱われているというものです。その代表例がセントジョーンズワート、エキナセア、バレリアン。いづれも日本ではハーブティやサプリメントとして自由に購入することが可能なものですから違法性は全くありませんが、それぞれ禁忌事項や摂取量などについて注意事項がありますからこれらを飲まれる際は医薬品として扱われている国もあるという意識と共に使用上の注意をよく読んでから飲むようにしてくださいね。
ところ変われば健康法も変わるといった感じですね。
これを気に興味を持った国の民間療法にはどんなものがあるのか調べてみるのも面白いかもしれません。
美容食スペシャリスト/ブランディングプランナー/
日本ハーブ振興協会主席研究員
女性市場開拓に於けるプランナー兼インフルエンサーとして日本のみならず
中国、韓国、台湾、香港での執筆、セミナー、メディア出演、商品販売、
出版を通し発信。てがけた商品、書籍は多数。
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