すぐに出そう!『お礼状の書き方』
すぐに出そう!『お礼状の書き方』
私たちは、多くの方に支えられて生きています。
冠婚葬祭はもちろんですが、普段から、周りの人々にお世話になって、日々を送ることができています。
感謝の気持ちを忘れずに生きていくことは大切ですが、ときには、気持ちを手紙にしたためて伝えることが重要です。
お中元やお歳暮のお礼はもちろんですが、他にもさまざまな場面でお世話になるため、そのシーンや内容、相手の方がどなたかに合わせて、お礼状の内容も書き方も変わってきます。
パソコンでのメールや、携帯電話での簡易なやり取りが主流な現代では、手紙を自筆で書くことすら少なってきました。
そのため、自筆で書くことは、慣れていないと非常に億劫で、なかなか書けないものです。
ですが、時間だけが過ぎてしまい、お礼を伝える時期を逸してしまうのは最も避けたいことです。
まずは、電話でもいいのでお礼を伝え、その後、なるべく早めに気持ちを込めたお礼状をお出しすることでも、結局出さずじまいになってしまうよりはいいかもしれません。
出さずじまいにならないためにも、普段から、お礼状を出すときの基本をマスターしておき、いざというときに備えておいてはいかがでしょうか。
例えば、お見舞いのお礼状の場合を考えてみましょう。
お見舞いのお礼状は、いただいたらすぐに送るのではなく、ある程度体調が落ち着いてから書くようにしましょう。
病状がすぐれないうちにお礼状を書いてしまうと、相手が受け取ったときに、無理をさせてしまったのではないかと、かえって相手を心配させてしまいますので、急ぐ必要はありません。
また、病状の回復の見込みが立たない場合や、病状が思わしくない場合などは、あえて、病状報告を避けた内容でお出しすることも、相手への配慮になりますので、内容に気をつけるようにしましょう。
病気の場合は、とかく暗い文面にならないよう、あえてふれないところはふれずに、全体的に前向きな表現をこころがけるようにすることがポイントです。
職場の方や上司に宛てるお礼状の場合は、迷惑をおかけしていることをお詫びする一文を必ず添えるようにしましょう。
相手は、病気なのだからゆっくり治療に専念して欲しいと思っていてくださるとしても、こちらからは、仕事にともに取り組んでいるものの心得として、仕事に対する想いを込めて、周りの方々に対するお詫びの気持ちを書き添えることもマナーのひとつだと考えます。
適切な時期に、適切な内容で書かれるのがお礼状です。
例文やマナー辞典を参考にしながら、心を込めて、お送りしたいですね。
※参考資料:
『お礼状の書き方』
http://www.letter110.net/orei/
ライター:野間能子 ノーマ・プランニング。医療・スポーツ・美容・飲食など、ライフスタイル全般のプランニング、編集・執筆、商品企画などを行う。