みんなで応援!『日本リハビリテーション医学会』
みんなで応援!『日本リハビリテーション医学会』
社会生活をしている中で、人は、さまざまな準備をします。
仕事を円滑にすすめるための準備、人とコミュニケーションを取るための準備、家族をつくるための準備、住まい環境を整えるための準備・・・など、生きていくためには、さまざまな準備が必要になります。
そうした準備をしていたにも関わらず、突発的なことが起こることもあります。
特に、病気など、健康上の突発事項は、急な入院や手術を要したり、あるいは、障害を持つこととなり、リハビリが必要になることもあります。
普段できていたことが急にできなくなってはじめて、その不便さを感じるといわれており、また、元の状態に戻すためのリハビリは、やってみてはじめて、その辛さがわかるといわれています。
『日本リハビリテーション医学会』では、病気や事故により、リハビリを必要とした方のために、さまざまなサポートを行っている団体です。
主な疾患には、脳卒中、外傷性脳損傷、脊髄損傷、小児疾患、切断、骨関節疾患、関節リウマチ、神経・筋疾患、心疾患、呼吸器疾患、内部障害、摂食嚥下障害などがあります。
それらの障害について詳しく説明をし、そのために、どのようなリハビリが必要かについて、『日本リハビリテーション医学会』のサイトでも紹介しています。
例えば、脳卒中の場合をみてみましょう。
『脳卒中は、脳の血管が詰まったり破れたりすることで、脳細胞の壊死を生ずる疾患です。
最近の統計では年間約12.4万人が脳血管疾患で死亡し、悪性新生物(がん)、心疾患、肺炎に次いでわが国の死因第4位となっています。
しかしながら、高齢化の影響もあり、年間約30万人が新たに脳卒中となり、脳卒中患者数は300万人を超える数に達していると推定されています。
また、介護保険制度の要介護者のうち約24%が脳卒中で、寝たきり患者さんの約4割が脳卒中後遺症によるとされています。
健康管理により脳卒中の発生を予防し、救急医療により死亡率を下げ、リハビリテーションにより身体障害を軽減することは国民的課題といえるでしょう』
脳卒中について、数値的な検証も含め、どのような病気であるかを説明しています。
『脳卒中による身体機能障害は、意識障害、認知症、失語症、失認、失行、抑うつなどの認知障害、嚥下障害、眼球運動障害、構音障害などの脳神経障害、片麻痺、運動失調などの運動障害、さらにしびれ、痛みなどの感覚障害、便秘、失禁などの自律神経障害と、極めて多種多様です。
脳の損傷部位によりこれらの症状が組み合わさって出現するので、症状が全く同じという患者さんは一人もいないと言ってもよいほどです。さらに初期治療に時間がかかり、長期間の臥床を強いられると、関節拘縮や筋萎縮といった使わないことによる運動障害、すなわち廃用症候群が加わり、症状はさらに複雑になります。
型どおりのリハビリテーション治療ではうまくいかず、一人ひとりの患者さんに最も適したオーダーメイドの治療プログラムが必要となります』
このように、脳卒中の障害状況がひとりひとり異なることやその理由、リハビリには、オーダーメイドをしてその方にふさわしいリハビリメニューが必要なこと等をを解説してくれます。
その他にも、リハビリの役割や流れ、チーム医療など、障害や病状の状況に合わせて紹介しています。
今のリハビリを続けるとともに、『日本リハビリテーション医学会』をはじめとする専門機関のサイトをみながら、リハビリの最新ニュースにふれてみてはいかがでしょうか。
※参考資料:
『日本リハビリテーション医学会』
http://www.jarm.or.jp
ライター:野間能子 ノーマ・プランニング。医療・スポーツ・美容・飲食など、ライフスタイル全般のプランニング、編集・執筆、商品企画などを行う。