体調変化を教えてくれる『体臭で健康チェック!』
体調変化を教えてくれる『体臭で健康チェック!』
自分では気づかないけれど、まわりに影響を与えてしまうことのひとつに『体臭』があります。まわりの人からも体臭は指摘しにくいことなので、家族に確認したり、親しい人に相談しながらケアしていきましょう。清潔にすることで体臭をケアすることはできますが、時には、病気などの体調不良で、体臭が変化する場合もあります。そのときは医師に相談するなどして、病気の予兆を見逃さないように気をつけましょう。
病気が原因で特有の体臭を放つことがあります。昔は『嗅診』といい、ニオイで病気を診断していたこともあるそうです。あぶらくさいニオイは『脂漏性皮膚炎』が原因であることが多く、また『糖尿病』になると糖の分解が進まないため甘酸っぱいニオイがするといわれています。また、『甲状腺機能亢進症』や『パーキンソン病』になると、全身の代謝が原因で、皮脂腺が刺激され、独特の体臭がでるようになるといわれています。それまでと違う体臭を強く感じるようになったら、必ず相談するようにしましょう。また、病院や障害ケアセンター、介護関連の現場で、いつもと違ったニオイを感じた場合は、体調の変化や症状などを確認し、適切な検査を受ける体制を整えることが大切です。
<病気とニオイの関係>
・『脂漏性皮膚炎』・・・あぶらっぽい皮脂臭
・『糖尿病』・・・尿の甘酸っぱいニオイ、アセトン臭
・『腎機能の低下、全身疲労』など・・・汗のアンモニア臭
・『魚臭症』(酵素欠損による代謝異常)・・・魚臭い体臭
・『甲状腺機能亢進症、パーキンソン病』・・・皮脂腺が活発になり独特の体臭
・『便秘』・・・便の腐敗臭
病気ではなく、体質や生活環境で汗を多くかく場合は、さまざまな体臭対策があります。一般的に、体臭を防止するためには5つの方法が考えられています。
(1)制汗:汗の分泌そのものを抑える(2)殺菌・防臭:皮膚常在菌を殺菌して分解臭の発生を抑える
(3)抗酸化:皮脂の酸化を抑える
(4)消臭:発生してしまったニオイを金属酸化物などで物理的化学的に吸着する
(5)マスキング:香りで体臭を覆う
こうした5つの方法を取りいれた消臭アイテムが医療機関やドラッグストアで購入することができます。また、『第一三共ヘルスケア』のサイトでは、もっと詳しく汗や消臭についての説明があるほか、汗対策のボディシャンプーなども紹介されています。有効な成分を配合した、さまざまなデオドラント剤(スプレータイプやシートタイプなど)や洗浄料などを上手に利用して、自分にも、まわりの人にも快適に生活するように心がけましょう。
※参考資料:
『第一三共ヘルスケア』
http://www.daiichisankyo-hc.co.jp/health/symptom/24_taisyuu/index1.html
ライター:野間能子 ノーマ・プランニング。医療・スポーツ・美容・飲食など、ライフスタイル全般のプランニング、編集・執筆、商品企画などを行う。
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