『アートセンター集』
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『アートセンター集』
『アートセンター集(しゅう)』をご存知ですか?
- 『アートセンター集』
埼玉県の『工房集』が、長年実践してきた福祉の理念に基づく取り組みと『埼玉県障害者アート企画展』で生まれたネットワークを活かしながら、『さらに表現と支援を広めていこう!』という機運の高まりにより誕生した、アート集団です。
2009年から、埼玉県では、『障害者アートフェスティバル』の一環として、『埼玉県障害者アート企画展』を続けています。アートディレクターの指導のもと、埼玉県内の福祉施設職員等が協働して、さまざまなワークショップを行い、さらなる支援のネットワークを築いてきました。
『工房集』は、『社会福祉法人みぬま福祉会』の一施設でもあり、法人の表現プロジェクトを社会に発信する役割を担っています。
1994年頃、障害の重い仲間の仕事の場所を探している中で、表現を仕事にする取り組みを始めました。
2002年には、アトリエ、ギャラリー、カフェ、ショップを備えた『工房集』を開設。福祉分野だけでなく、アーティストやキュレーターなどの美術関係者と連携しながら、現在は、10のアトリエを中心に、120名程の仲間たちが仕事としてさまざまな表現活動を行なっています。
- 『埼玉県障害者芸術文化活動支援センター アートセンター集』
- 『工房集』の活動の根底にあることとは?
・一人ひとりが主体的に生きていること。
・豊かに生きていること。
・楽しく暮らしていること。
・人間らしく、生き生きしていること。
・そのことを大切にしていること。
『表現すること』は、人間が生きることそのものだと『工房集』は考えます。さまざまな表現活動を通じて、障害の有無に関係なく、人と人とを豊かにつないでいくことを目指しています。
『工房集』は、こうした活動を通じて、協力委員や専門機関等と連携し、障害をお持ちの方やその家族、支援者の方々の『創る』『深める』『広げる』『守る』をサポートし、企画展などを開催し、アートを通じた社会福祉の基盤づくりを行っています。社会全体でこうした活動を応援して、みんなが住みやすく、学びの多い暮らしをしていけるといいですね。
※参考資料:
『埼玉県障害者芸術文化活動支援センター アートセンター集』
ライター:野間能子 医療・スポーツ・美容・飲食など、ライフスタイル全般の編集・執筆、プランニング、商品企画などを行う(株式会社ノーマ・プランニング)