1日1問福祉力UP! 第2回「コミュニケーション力」
日本福祉力検定協会では「福祉力向上キャンペーン」として、生活に役立つ福祉力検定2級と3級の過去問を厳選して出題いたします。第2回は「コミュニケーション力」からの出題です。もしかしたら職場で目にしたことがある光景かもしれません。ぜひご自身に置き換えて挑戦してみてください。
今日の1問(福祉力検定3級「コミュニケーション力」より)
次の事例を読み、後の設問に答えなさい。
A(30歳・女性)はうつ病と診断され、精神障害者保健福祉手帳2級を取得している。最近就職が決まり、自宅近くの企業で事務の仕事をしている。
働き出してから最初のうちは順調に仕事をしていたAであったが、入社後3カ月が経過したころになると、「会社にいてもできることがない」「自分はだめな人間だ」と同僚に漏らすようになった。
同僚がAにかける言葉として、最も適切なものを1つ選びなさい。
【選択肢】
- 「具合が悪いのなら、休んでください」
- 「仕事ですから、頑張ってください」
- 「気の持ちようですよ」
- 「どうしてそう思うのですか」
正解と解説はこのページの一番下にあります。
【解説】
- 不適切である。
休養することは大切なことである。しかし、うつ病の人が休みを取るべきか否かの判断はとても難しく、休みを取ることで「職場に迷惑をかけている」という心理的負担が大きくなり、職場復帰が難しくなるリスクがある。 - 不適切である。
単純に叱咤激励することは、うつ病の人への心理的負担を大きくしてしまう可能性がある。 - 不適切である。
安易に励ますことは、自分の力ではもはやどうにもできなくて苦しんでいるうつ病の人には逆効果である。 - 適切である。
共感的・受容的な対応が求められる。相手に性急な変化を求めず、支持的に関わることが必要である。
【正答番号】 4
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