1日1問福祉力UP! 第28回「医療福祉一般」-心肺蘇生
全国福祉力検定協会では「福祉力向上キャンペーン」として、生活に役立つ福祉力検定2級と3級の過去問を厳選して出題いたします。
第28回は福祉力検定2級「医療福祉一般」から心肺蘇生に関する知識問題です。自動体外式除細動器(AED)は空港や駅、学校など公共施設はもとより、最近ではコンビニエンスストアなどでも設置されています。心肺停止から1分遅れるごとに救命率は7~10%低下するといわれています。救急車の到着までおよそ8分、AEDと心臓マッサージを合わせることで4倍も救命率が上がります。詳しい使用方法はこちらのPDFを参照ください。
今日の1問(福祉力検定2級「医療福祉一般」より)
心肺蘇生に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
【選択肢】
- 倒れている人を発見した時は、身体を強く揺すって意識の有無を確認する。
- 窒息防止には、頭を後ろに反らせ、仰向けに寝かせるのが良い。
- 自動体外式除細振動機(AED)は、高圧電気を扱うため使用の訓練を受けた救急救命士しか使用できない。
- 心臓マッサージ(胸部圧迫)を1分間に100回以上の速さと5cmの深さで30回行ない、仰向けにして顎をあげて気道を確保した状態で鼻を塞ぎ、息を吹き込む人工呼吸を2回の組み合わせを、救急隊員の到着まで繰り返す。
正解と解説はこのページの一番下にあります。
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【解説】
- 誤っている。心肺蘇生法では、先ず対象者の耳元で呼びかけ、意識があるか、呼吸があるかを確認する。脳溢血(脳出血)等の脳血管障害の危険があるため、決して頭や体を揺さぶらない。
- 誤っている。窒息防止には、ややうつ伏せの側臥位にして嘔吐物や異物がのどに詰まらないようにし、気道を確保するために頭はやや後ろに傾けるのが良い。
- 誤っている。自動体外式除細振動機(AED)は公共の場等に配備され、近くに医師がいない場合、一般市民が使用する際の資格は必要ない。
- 正しい。対人援助従事者に限らず、人の命を救う術として、心肺蘇生法はいつでも実践できるレベルで習得しておきたい。
【正答番号】 4