1日1問福祉力UP! 第11回「福祉の理念」
全国福祉力検定協会では「福祉力向上キャンペーン」として、生活に役立つ福祉力検定2級と3級の過去問を厳選して出題いたします。
第11回は福祉力検定3級「福祉の理念」からの知識問題です。ノーマリゼーションという言葉を聞いたことがあるでしょうか。1950年代にデンマークのバンク=ミケルセンらが提唱したある理念です。私たち全国福祉力検定協会はノーマリゼーション社会を理想に掲げ、誰にとっても生きやすい社会の実現に寄与することを目指します。
今日の1問(福祉力検定3級「福祉の理念」より)
バンク-ミケルセンが論じた、ノーマリゼーションに関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
【選択肢】
- ノーマリゼーションとは、全ての人が当然もっている通常の生活を送る権利をできる限り保障するという目標を一言で表したものである。
- ノーマリゼーションとは、たとえ障害があっても、その人を平等な人として受け入れ、同時に、その人たちの生活条件を普通の生活条件と同じものにするよう努めるという考え方である。
- ノーマリゼーションの目標は、障害のある人に障害のない人びとと同じチャンスと可能性を保障することである。
- ノーマリゼーションとは、障害により低下している身体・精神機能を補装具や訓練等により、障害のない人と同じノーマルな状態にすることである。
正解と解説はこのページの一番下にあります。
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【解説】
- 正しい。
- 正しい。
- 正しい。
- 誤っている。
ノーマリゼーションとは、障害のある人を障害のない人と同じノーマルな状態にすることでなく、障害のある人の生活(住居・教育・労働・余暇等)条件をノーマルにすることである。ノーマルな生活条件とは、その国の人びとが生活している通常の生活条件をいう。
【正答番号】 4
【引用】
花村春樹訳・著『 「ノーマリゼーションの父」N.E.バンク-ミケルセン-その生涯と思想』(増補改訂版) ミネルヴァ書房,2007年.p.155-157